〜本当の自分に嘘がつけなくてvol.1〜

私は5年前、27年間続けてきたOL生活を何かに導かれるように辞めました。

短大を卒業した後、アパレルメーカーに就職しました。
東京都内で販売員を経験した後、地元の札幌に戻ってからは 20年以上、転職を繰り返しながらもずっと事務職を続けていました。

自分の年齢が上がっていくにつれて

 もっとやりがいを感じる仕事がしたい
   もっと評価されたい
   もっと自由に時間を使いたい
   もっともっと…

そう思いながらも、とりあえず50歳まではここにいようと思っていました。

当時私は派遣社員でした。
辞める1年前から上司やお局さまの理不尽な対応で、もの凄くストレスを感じるようになっていて、ストレス性の胃炎で何ヶ月も薬を飲んでいましたが、治りませんでした。

人事異動に期待もしましたが、誰も異動にならず、変わらない現状にガッカリしたものの、愚痴を聞いてくれる同僚もいたので、気持ちを切り替えて頑張ろうと思っていました。

いつか自分の好きな事を仕事にしてみたい。

そんな思いはありましたが、仕事を辞める事に不安があったし、自信があるのはパソコン操作だけで、それ以外は何の取り柄もないと思っていたので、会社を辞めようなんて考えてもいませんでした。

そんな時に派遣会社の担当者と面談があったのです。(正確に言うと、呼び出しです )

理不尽な事に対しては、大人しく黙ってはいられない性分なので、直接上司に何度か改善を訴えていました。
きっと鬱陶しかったんでしょうね。
黙って言われた事を淡々としてくれる派遣社員でいて欲しかったのでしょう。
私の日常の態度について、派遣会社に改善するように連絡をしたのです。
それで派遣会社に呼ばれました。

職場の上司も、派遣会社の担当者も、目指すゴールは円満解決だったと思います。
私が与えられた仕事を指示通りにしてくれて、お局さまとも仲良くしてくれればOKだったんだと思います。

ですが、派遣会社の担当者から聞かされた上司からの連絡内容が、あまりにも一方的な内容で、とても黙って聞いていられるようなものではなかったのです。

その時に、私の中に何とも言えない感情が込み上げてきて、思わず口から出た言葉が

「私、辞めます」でした。

半年毎に更新しながら、7年半いました。
目の前に座っていた派遣会社の担当者の驚いた顔は今でも覚えています。

今までずっと口を閉ざしていたもう一人の自分(本当の自分)が目を覚ました瞬間でした。

もちろん、辞めて欲しくて言っている訳じゃなくて、これからも一緒に仕事をして欲しいという前提での面談だったと思うし、派遣会社の担当者から何度も「いいの?本当にいいの?」って確認されましたが、気持ちは変わるはずもありませんでした。

だって、本当の自分の声だから。

不思議なくらい不安はなくて、むしろ清々しく、帰り道の景色はいつもの何倍も鮮やかで、ニヤニヤしながら帰ったのを覚えています。
47歳でした。

あと1ヶ月で契約更新のタイミングだったので、その時に更新しないで辞めるという選択肢もあったのですが、一刻も早く辞めたかったので、申し出から1ヶ月後に退職しました。
なのでその後もらう失業手当の期間も額も少なくなっちゃいましたが、自分の心に正直に行動した事だから、後悔はありませんでした。

 

つづく